*彼が私を借りた理由*

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「苺湖ーっ!遅くならないうちに帰ってきなさいょ!」 「わかったー!いってきまーす」 私が向かう場所は[図書館]。 この間借りた本を返しに図書館まで自転車を走らせる 今、読んでいるのは[幸せの本]っていう本で主人公のカレンが本を通じて素敵な王子様に出会うっていう全7巻の恋愛小説 図書館につくと私はカウンターに行き貸し出しカードにチェックをつけてもらい本棚に返しにいった 「あ、またいる……」 窓側の一番暖かくて風の通る左から二番目の席には、いつも同じ人が座って本を読んでいる。 多分、私と同じくらい図書館にきていると思う。 いつもいるその人が気になりながらも私は本棚に本を返しに行く。 「えぇーっと…5巻は…」 1、2、3、4... ………アレ? 5巻がない…。 誰か借りてるのかな? 今まで1巻から借りてる人はいなかったのに…何で4巻がないんだろう。 とりあえず違う本を探す事に決めた。
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