*彼が私を借りた理由*

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「あ、雨が降ってきた…」 図書館に行く最中に雨が降り始めてしまった。 傘をもって無かった私は走って図書館に入り込んだ。 「あーぁ...雨降り始めちゃった。」 傘が無いから家まで帰るのはちょっと止まないと無理かなぁー… とりあえずカウンターに行き貸し出しカードにチェックをして返却しに行く。 「あ、幸せの本!」 1、2、3、4、5! 5巻があった!! 「よかったー!やっと5巻が読めるっ!」 あ、貸し出しカード… 5巻から借りたこの人は誰だろう… パラ………… 「えっ…あぁ!」 この人が借りてたんだ…。 そこにあった名前は、、 [[掛飛颯太]] また掛飛颯太…。一体誰だろう? 気が会うなぁ…掛飛颯太さん… 私は思った この掛飛颯太さんが、あの窓側の男の子なんじゃないかって。 私は幸せの本の5巻を持って窓側を見てみた。 「あ…………」 今日も彼はいた しかも熟睡中。 私はその隣に静かに座ってみた。 長いまつ毛が綺麗に重なってて、彼の髪がサラってなってて、色っぽい。 ボソッ………… 「あなたが掛飛颯太さんですか?」 なーんて熟睡中の彼に聞こえるわけないか。 でも彼が掛飛颯太さんだったらいいのにって… どうして思ってるのかな私? 同じ本を読んでいたから? それとも…………? そんな事を考えてるうちに私は深い眠りに落ちてしまった。
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