一章

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「だから、あんなに必死だったんだ。屯所に来るまで、追っ手をまくのには苦労したなぁ」 やっと絡まっていた糸がほどけた。あの時走ったのは、追っ手をまくためだったんだ…。 「…実際に行う日はわかりません。ですが、次の密会を行う日は耳にしました」 「いつだ」 「一週間後です。…場所は、池田屋か四国屋のどちらかだと思います…」 私の話を聞き、その場で緊急会議が行われた。 もちろん、これから私はどーすればいいのかも話合われている。 「今外に出れば、お前は殺されるだろう。騒ぎがおさまるまで、この部屋を使え」
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