二章

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密会に乗り込むまで、後5日。 『ガッシャ-ン!』 朝から何を騒いでいるのか、物を壊したような大きな音が屯所内に響いた。 「華鵺ー!」 「どーかしました?」 私の名前を呼びながら、永倉さんが慌ただしく部屋にやってきた。 「お前、飯作れるか?!」 「はい、作れますけど…?」 「なら、手伝ってくれよ!!」 とりあえず、一通り話を聞いてみると… 隊務に出ている原田さんがいない今、一人で朝食の準備をしなければならないらしい。 だが永倉さんはいつも原田さんに任せているので、自分一人じゃ作れないとのこと。
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