二章

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「でも、私部屋から出ていいんですか?」 「そのために男の格好してんだ、ちょっとぐらい大丈夫だって!」 永倉さんは私の手を強引に引き、勝手場へと走った。 -勝手場- 「派手にやりましたね」 鍋はひっくり返ってり、野菜もいたる所に転がって…だいぶ散らかっている。 「一生のお願いだ!頼む!!」 「そんな、大げさですよ。大丈夫ですよ、私に任せてください」 まずは、落ちているものを元の位置に戻すことから始め、順調に事を運んだ。 「永倉さん、こんな感じでいいですか?」 「おぉ!美味そうじゃねぇか!!」
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