一章

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嵐のように来たけど、何が目的だったのか…私には理解できなかった。 そして、しばらくしてから部屋の襖が開いた。 「お前か…総司の連れてきた女は」 数人の男達が狭い部屋に座り、私に視線を集めた。 「単刀直入に聞く。なぜ、追われていた」 「…私はあまり京に来ることがなく、道に迷っていました。どこかで道を訪ねようとある家に入った時、聞いてしまったんです 京を焼き払う計画を…」 「「何!?」」 私は咄嗟に嘘をついた。本当は城で聞いたのだが、あえて京で聞いたと話し、事実を述べた。 「だから私は…追われていました」
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