始まった連続殺人

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ガラガラガラ、、、 「リョーちゃん! 犯人は?捕まえた?」 「いや、放送室には誰もいなかった・・・ そういや、 俺らが出た行った後にあいつ、またなんか言ってたか?」 「ううん。 なにも言ってなかったわ。」 「そっか。 でも何で? スピーカーから声がしたのに、放送室には誰もいなかったんだ? 放送室以外からこのスピーカーを通して俺らにメッセージを届ける方法なんてあるのか?」 「方法はあるのではないか?」 「え!? 本当か!?」 「本当だ。但し、スピーカーからではなく、正しくはスピーカーの方向から音を出す方法だがな。」 「勿体ぶらないで早く教えてくれよ!」 「雲西。 そのスピーカーの中を調べてみろ。 そのスピーカーのふたは取り外せるようになってるはずだ。」 「え? わかった。」 カポッ 「ホントだ。以外に簡単に空くもんだな。 あっ! 中になんか入ってるぞ。 何かよくわかんないけど、このボタンで再生出来るみたいだな。 ポチッとな」 『ミナサーン、コンニチハ。・・・ 「さっきの声だ・・・ そうか!これで音を流していたのか。 でもどうしてスピーカーの裏なんだ? 放送室からの放送だと思わせたかったのか?」 「恐らく、他の場所に隠せばその仕組みがバレる確率はほぼ100パーセントだ。 犯人はあわよくばそれを回収したかったのだろう。 放送室からだと思わせといて、みんながこの謎を解けなかったらもうけもの。くらいの気持ちで。」 「サクラちゃんすごーい。 よくわかったわね。」 「最初の音が流れる直前に何か、スイッチの入る音や、カセットテープが回るような音がした。 全部流れ終わってから言うつもりだっだが、どっかのアホ2人が真っ先に教室を飛び出して行くから言いそびれた。」 「ハハ~ 面目ない、、、。」
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