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ようやく出口にでた。携帯のフラッシュの光を便りにコーヒーの空き缶を探す。 それに手を伸ばした瞬間 「アソボウヨ」 という、まるで何人かの子供が同時に声を出したようなこの世のものでは出しえない声が耳元で聞こえた。先輩にも聞こえたらしく美月の手を勢いよく掴んで元来た道を引き返す。
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