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その時だった、ほむらは自分の隣に、麦わら帽子を深く被った少女が立っていることに気付いた。
突然、隣に現れた少女に、さすがのほむらも驚きを隠せなかった。
当然だ、先程まで間違いなく、そこには誰もいなかったのだから。
「あ、あなた……?」
ほむらは、おそるおそる話し掛けてみた。
見た目からすると、小学生くらいだろうか? 顔は、深くかぶった帽子で判別がつかないが、体格からして間違いないだろう。
迷子だろうか? どちらにしても、こんなところに小さな子供が一人でいることなど、異常で何より危険だった。
「あ、あなた一人なの? お父さんやお母さんは?」
ほむらは、少し警戒しながらも、少女に問い掛けた。
しかし、少女は応えない。
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