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「もし迷子なら、私が一緒に探してあげようか?」
普段から、他人との関わりあいを極力避けるようにしているほむらではあったが、この状況で子供を一人残して行くことができるほど、非情でもなかった。
しかし、少女の口から出てきた言葉は、ほむらが予想しえないものだった。
「お姉ちゃん、また過去に遡るの?」
「え……?」
ほむらははじめ、少女の放った言葉を理解することができなかった。
そして、理解した刹那、ほむらは少女から飛びずさり、距離をとった。
「あなたが……なぜあなたが、そのことを知っているの!?」
ほむらの能力は、キュゥべぇですら知らない秘密だった。それをこの少女は知っていたのだ。
ほむらからしたら、この少女は今や、キュゥべぇ以上に危険な存在だった。
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