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「あなたは本当にあの娘を護りたかった……ただそれだけ」
少女の言葉に、ほむらは何も答えられなかった。無理もない、少女の言ったことは全てを正しかったからだ。
「だからあなたは、全てを投げうってでも、何度でも運命を繰り返す……」
「……うるさいわ」
少女の全てを見透かしたような態度に、ほむらは思わず激昂した。
「あなたに何かわかるの!? 知ったような事言わないで!」
しかし、そんなほむらの様子に、少女はなぜか満足そうだった。
「そう…あなたはまだ諦めていない……自分に負けていない……だから、私はきたんだよ」
「な、何を言って……」
少女は何も答えずに、ただ微笑むだけだった。
「心配ないよ……次の世界は、きっとあなたにとってやさしい世界だから」
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