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叫んだ拍子に、ほむらの身体はめり込んでいたビルから離れ、自由落下をはじめた。
「そいつの言うことに、耳を貸しちゃだめぇぇぇぇっ!」
ぐんぐんとまどかの姿は遠く小さくなっていく。
ほむらの叫びは、虚しく闇夜に消えていった。
まどかを救うことができなかった己の無力感からか、ほむらの身体に激戦のダメージが一気にのしかかる。
そして、小さくなる優しいマゼンダの光を見つめながら、ほむらの意識は徐々に薄れ、闇に溶けていった……
どのくらい時間が経っただろう……
怖いくらいの静寂の中で、ほむらは目を覚ました。
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