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「蜜…もう少し、食べなよ?」
絶対違うし、それをはっきりさせるためだけに行くんだから、ほんと、そんな顔しないで。
な?
「…うん」
私は面倒な女で。
“絶対違う”と言われ続けている、子供、が。
もし哲の子なら。
こんなに否定されてる事が、可哀想で。
素直に“そうだよね、哲の子のわけ、ないよね”って、口に出せない。
そう思ってはいても、確証もないうちに、そんなの…言えない。
哲は。
子供がどうこうより、蜜の行動が心配だ、と、失礼なことを言って。
ここにいて。
必ずいて、と。
私を閉じ込めるように、部屋の外から、鍵を掛けた。
うん。
ちゃんといるから。
私、今は。
おとなしくしてる、から。
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