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哲は。
私が胸にコンプレックスを持っているのを、知っている。
外を歩けば、私の視線がふくよかな胸を転々と、羨ましげに彷徨うのを、知っている。
最近、そのコンプレックスな胸が、ひどく感じやすい事も。
知ってしまった。
…………なんてザマだ私!
「…も、ほんと……やめ…」
「なんで真也が…蜜に下着買ってくる?」
……ああっ!?
やっぱり…それ!?
やっぱり怒ってたんだ!?
「し…しらな………っ」
「蜜の好きそうなデザインだし、ちゃんと詐欺ブラだ」
さっ…詐欺って言うな!!
「しかもワンサイズ大きい」
そ…そうなのー!
真ちゃんが、蜜はこのサイズなはず、って!
私、ちょっと膨らんだのかも!?
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