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「兄さっーん!!」
『ヌハッ』
朝、5時12分――僕はR指定の心地いい夢の中から妹に引きずり出された。
妹は僕の鳩尾に見事と称賛に値するヘッドスライディングの頭突きをめり込ました。
決して良い目覚めとは言えない。
「ど…どうしたんだ…かな…?」
妹の名前は鹿野 カナ(かの かな)。
13才になる僕の自慢の妹だ。
「兄さん!今日から高校生だね!しかも一人暮らしするんでしょ!」
カナは僕の腰の上に足を広げてまたがって、ぴょんぴょんはねている。
こ、この状況は馬に股がるジョッキーの状態から名付けられた幻の体位!騎ピー位!
あ、当たってる!妹のワンピース型の寝間着から見えるパンツが僕の薄い寝間着ごしの『男』に当たってる!
だ、ダメだ!
例え相手がショートヘアと八重歯が似合う元気ハツラツ~?な女の子でも、カナは僕の妹だ!
「か、カナ?…グフっ…降りて…グフっ…くれないかな?…グフっ。このままじゃお兄ちゃん…グフっ…いろいろキツいんだ精神的、肉体的に…グフっ」
特に肉体的にね。
「えーなんで?これ楽しいのにー。カナこの運動好きだよピストンピストン♪」
や、止めなさい妹よ!
「こら!女の子がそんなこと言うものじゃありませんっ!」
「そんなこと言いながら兄さん実は嬉しいくせに~。どうせ得意の妄想で騎ピー位とか思ったんでしょ?」
ぐっ!
そう言いながらカナはさらに上下運動のスピードをあげる
妹は今ちょうど思春期の時期らしい。
数ヶ月前からカナの会話と言えば下ネタに下ネタをサンドしたような話ばかりだ。
昔はこんな妹じゃなかったのに…
「ば、バカ!妹にこんな事されて喜ぶ兄は相当な変態だよ!!」
どうやら僕は相当な変態らしい。
そして、カナは何故かムッとした顔をした。
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