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「じゃあ兄さんは喜んでないんだね?…興奮してないんだね?」
な、なんだその不敵な笑みは!?
カナは上下運動を一旦ストップさせた――実に危なかった、あと3ピストンで僕の理性は崩壊していただろう。
「ああ勿論だ!さて、そろそろ降りて僕の部屋から出ていってくれないか?着替えたいんだけど…。」
理由はそれだけ、理由はそれだけ。
例え妹とは言え僕の脱衣シーンを見せる訳にはいかない。
理由はそれだけ、理由はそれだけ。
決して僕の腰にかけられた布団の下には、思春期男子の生理現象ゆえにバベルの塔が建設されてるからではない…!
このスティックを見られたら兄としてのプライドが、ずたボロの布切れになる。
「ちぇっ!つまんない!じゃあ先に下に降りて朝食の用意しとくね」
カナは両頬をぷくっと膨らまして、いじけた顔しながらなくなく僕の腰から降りた。
なんだ、ちゃんと言えば分かる素直で可愛い奴だな。
しかし、危なかった…。
『ガチャ』
「っあ、そうだ!兄さん…兄さんが素直になったらカナがソれをお口で処理してあげたのになぁー」
カナはドアをあけながらそう僕に向かっていい放つと、右手で軽くナニかを握るような仕草をして、その右手をチロっと舌をだした小さな口に近づけた。
「ば、バカ!これはお前のせいじゃなくてな!青少年男子の健全なる朝の生理現象なんだよ!」
カナは気づいていたのか――気まずい…実に気まずい!下に降りたくない!
逃げちゃためだ逃げちゃためだ逃げちゃためだ逃げちゃためだ。
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