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「・・・・・・・・・」
「・・・・・ア」
「ハ・・・ア」
「ハクア・・・」
「ハクア!」
「ふう・・・・・・ハクアッーーーーー!!!!起きろーーーーーーー!!!!!」
ガキッ
「痛ってえええええええええええええええ!?」
ハクアが目を覚ますとそこには血が付着したスパナを持って、ウィンリィが微笑んでいた
「あっ!ようやく起きてくれた」
「あっ!、じゃねーよ!なんで授業中の居眠りから覚めたら頭から大量出血してるんだよお!」
顔に血を流しながらハクアが叫ぶ。
「だってしょうがないでしょ!ハクアったらいくら呼んでも起きてくれないんだもん。私が起こしてあげなかったらあんた学校閉まるまでずっと寝てたクセに!むしろ私に感謝しなさいよね!」
「だからって何も寝てる奴の頭をスパナで殴ることはないだろ。それに、俺が授業中に寝てしまうのは毎日深夜遅くまでアニメ観てるからだ。悪いのは面白いアニメを全部深夜に放送してしまうテレビ局のせいなんだよ。」
「だったら録画すればいいじゃない」
もっともな意見である。
が
「そんなんじゃ駄目なんだよ、アニメはリアルタイムで2chの実況板と同時展開して鑑賞しなくてはならないのだ!」
「もー、相変わらずのオタクさんなんだから。その情熱をもっと3次元にも向けたら良いのにな・・」
呆れるようにウィンリィが言う。
「お前だってアニメくらいよく観てるだろうに。鋼の科学者とか薄桜鬼とか」
「ま、まあハクアほどじゃないけどね。鋼の科学者はサイコーよ、この世でも科学が発達してればきっと楽しいのになあ」
「フッ、錬金術が発達したこのリアルで科学なんてそんな非現実的なもの、、結局これが3次元の限界さ。それに比べたら2次元の方がよっぽど夢があっていいじゃないか。」
目を輝かせながらハクアは語る。
「まあ、それも一理あるけどねえ。・・・・あっ!いけない!もうすぐで機械鎧研究会始まっちゃう!ハクアも野球部頑張ってね!」
ウィンリィがスカートの裾をひるがえして駆けていく。
その姿(主にスカートの中から伸びるきれいな肌色をした脚を中心に)を目で追いながら
「野球、、、めんどくせ」
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