再びの戦火

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――ボフンッ! 突如、布団の上に重量を感じ、少年は目を覚ます。 「燈也お兄ちゃん、朝だよ!」 そう言われ少年、国崎 燈也は返事を返す。 「あぁ、起こしに来たのか、ソラト」 「うん!」 元気よく返事をしたのは、『聖霊界 零の命』と呼ばれる本の主人公、ソラト・レクイクス。 聖霊界は世界に十冊あり、それぞれ人間とパートナーを組み、戦い合う。 聖霊界の主人公は本の中から現実に現れる。 それは選ばれた者しか現実に出せない。 その十冊の内の一冊がソラト。 ソラトは燈也たちと戦い、敗れ、説得の後、仲間になった。 最初こそ感情はなかったが、月日が経つにつれ、感情が芽生え、今に至る。 「んじゃ起きるから退いてくれるか?」 言われ、ソラトは燈也の上から退く。
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