第1章

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1 ある日突然、絵美が私の生活の中に飛び込んで来た。 絵美は私の日常をかき回し、私を夢中にさせ、喜びや悲しみを与え、突然いなくなった。 正確には私が拒否したので、絵美は私の元を去ったのだ。 私は酷薄な男だった。 女を捨てるのになんの感情も抱かない。 いつかしっぺ返しをくらうかもしれないが、幸いまだその経験はない。
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