第1章
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2 私は営業を終え、西大寺駅の前を通過して、自宅へ帰るところだった。 一人の少女が男友達と駅の前に立っていた。 少女は手を上げて、私の車を停めた。 「電車が無くなってしまったの。岡山駅まで乗せて!」 私は一瞬ためらった。 少女を乗せるのはかまわないが、野郎はごめん被りたかった。 少女は哀願の眼差しで私を見た。 「わかった。乗りなさい」 私は後部座席のロックを外した。
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