狂乱の宴。

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  †   着いた所は墓地の中心、納骨堂。 錆びた南京錠に、これまた錆びた鎖が何重にも巻かれている。   「さぁて、行きますか」   大腿のホルスターに納まる銃を抜き去り、一発だけ撃ち、またホルスターに納める。 ほんの数秒でおわる作業。 それだけで南京錠は砕け、あとは鎖を外すだけとなっていた。   「ちょろいちょろい」   薄く黒い革製の手袋を嵌め、鎖を外して行く。   まだ『片翼の堕天使』は事を起こしていないが、確実に動いている。   ドーチェとは別の人物からの依頼を優先させる為に、俺は今動いている。   「さぁて…」   錆び、軋んだ音を立て、納骨堂の扉が開いた。   なるべく早く、だが奴らが事を起こしてから、さっさと行きますか。   .
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