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「せやから財前、今日家に泊まりに来ぉへん??」
…何が『せやから』なん??どっからそうなるん??…まったくわからへん…
「…いやか??」
「…別に、いやちゃいますけど…」
俺も謙也さんが好きやから付き合っとる。せやから、一緒に居たない言うたら嘘になる。
それに、謙也さんのあの寂しそうな目に弱いんよなぁ…
これがユウジ先輩の言うとる『惚れたモン負け』なんか??
「よっしゃ!!ほな決まりや☆」
なんやわからんけど、謙也さんと居ると俺のペース乱されるんや。
ただ、ペースを乱されてもいややないってとこで、俺も相当謙也さんが好きなんやなぁって思い知る。
「けど、明日火曜日なんやけど、大丈夫なんスか??」
せや、今日は月曜日。明日は火曜日やから、普通に学校やし、謙也さんの親やって休みやない。そないなとこに行ってもえぇんやろか。
「なんか問題あるか??」
あるやろ!いろいろ!!
まぁ、謙也さんの様子からして、問題はあらへんみたいやけど。
「いや、謙也さんがあらへんならえぇです…」
そうか??なんて謙也さんは聞いて来るけど、俺も問題はあらへんからスルー。
そうこうしとるうちに、俺の家に着いた。
俺は急いで着替えを準備して、オカンに謙也さん家に泊まると伝えて家を出る。
授業道具は学校に置きっぱなしやから問題あらへん。
ブログもケータイでできるから大丈夫や。
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