4人が本棚に入れています
本棚に追加
それから俺は謙也さんと2人で謙也さん家に行く。
「お邪魔します。」
…しーん…
「…誰もおらんのですか??」
「ぉん☆」
はぁ…ならもっとはよから言って欲しい…
そしたらいらん心配せんでよかったんに…
「先に俺の部屋行っといてや☆」
「わかりました」
付き合う前から何回も来とるから、もう謙也さんの部屋は覚えた。
部屋の隅の邪魔にならんとこに荷物を置いて床に座る。
暇つぶしにブログを書いとると謙也さんが来た。
「何してたん??」
「…ゲームっスわ…」
俺がブログやっとることは誰にも言うてへん。
テニス部の奴らに言うたら、俺の日記を次の日のネタにするのはわかりきっとる。
それに、書いとることはほとんど謙也さんのことやから、謙也さんにだけは絶対言えへん。
謙也さんはそうか??って言いながら持ってきたジュースをテーブルに置いて、俺の隣に座った。
…コテン…
俺の肩に謙也さんの頭が乗っかる。
謙也さんの髪が擽ったい。
「どないしたんスか??」
俺は優しく頭を撫でながら聞いた。
「んー、何となくやけど…」
まぁ前から謙也さんが甘えん坊になるときはあったけど、いつもとは違う気がする。
いつもはもっと積極的っちゅーか、元気な甘えん坊の子供みたいになるんやけど、今回は大人しい。
「そうですか??」
少し心配になりながらも、謙也さんが何も言わんから、俺もムリヤリは聞かん。
やって謙也さんは言いたくなったら言う人やから。
.
最初のコメントを投稿しよう!