Full Moon Night

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それから俺は謙也さんと2人で謙也さん家に行く。 「お邪魔します。」 …しーん… 「…誰もおらんのですか??」 「ぉん☆」 はぁ…ならもっとはよから言って欲しい… そしたらいらん心配せんでよかったんに… 「先に俺の部屋行っといてや☆」 「わかりました」 付き合う前から何回も来とるから、もう謙也さんの部屋は覚えた。 部屋の隅の邪魔にならんとこに荷物を置いて床に座る。 暇つぶしにブログを書いとると謙也さんが来た。 「何してたん??」 「…ゲームっスわ…」 俺がブログやっとることは誰にも言うてへん。 テニス部の奴らに言うたら、俺の日記を次の日のネタにするのはわかりきっとる。 それに、書いとることはほとんど謙也さんのことやから、謙也さんにだけは絶対言えへん。 謙也さんはそうか??って言いながら持ってきたジュースをテーブルに置いて、俺の隣に座った。 …コテン… 俺の肩に謙也さんの頭が乗っかる。 謙也さんの髪が擽ったい。 「どないしたんスか??」 俺は優しく頭を撫でながら聞いた。 「んー、何となくやけど…」 まぁ前から謙也さんが甘えん坊になるときはあったけど、いつもとは違う気がする。 いつもはもっと積極的っちゅーか、元気な甘えん坊の子供みたいになるんやけど、今回は大人しい。 「そうですか??」 少し心配になりながらも、謙也さんが何も言わんから、俺もムリヤリは聞かん。 やって謙也さんは言いたくなったら言う人やから。 .
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