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食事が終わったあと、リク君とぷあさんは帰りました。
リク君は最後に『また来るねー』なんて言葉を残していきました。
×‥×‥×‥×‥×‥×‥×‥×
セイラ『雅ー、本読んでー!』
雅『はい、どの本が良いですか?』
セイラ『じゃあ…』
*‥*‥*
雅『………彼女は後の世にこう語られました、まるで"悪の娘"だ。と……』
僕は読み終わった本を閉じました。
セイラ『この王女様、死んじゃったのね…』
そう呟いた彼女の顔は
とても、寂しそうでした。
雅『セイラはお優しいのですね』
そう言うと
セイラは照れたように微笑んで
セイラ『いつもありがとね。おやすみ、雅。』
セイラはそう言って眠ってしまった、さりげない言葉
気まぐれな彼女の言葉だけれども
とても嬉しかった
僕と同じ色をした君の髪をそっとなでて呟いた
雅『おやすみ、セイラ』
×‥×‥×‥×‥×‥×‥×‥×
僕はずっとこのままだと思っていた
二人はずっと一緒
だけど違った
幸せは
長くは続かなかった
僕は思っても見なかった
まさか彼女が
「悪の娘」になるとは───
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