悪ノ

7/7
前へ
/7ページ
次へ
食事が終わったあと、リク君とぷあさんは帰りました。 リク君は最後に『また来るねー』なんて言葉を残していきました。 ×‥×‥×‥×‥×‥×‥×‥× セイラ『雅ー、本読んでー!』 雅『はい、どの本が良いですか?』 セイラ『じゃあ…』      *‥*‥* 雅『………彼女は後の世にこう語られました、まるで"悪の娘"だ。と……』 僕は読み終わった本を閉じました。 セイラ『この王女様、死んじゃったのね…』 そう呟いた彼女の顔は とても、寂しそうでした。 雅『セイラはお優しいのですね』 そう言うと セイラは照れたように微笑んで セイラ『いつもありがとね。おやすみ、雅。』 セイラはそう言って眠ってしまった、さりげない言葉 気まぐれな彼女の言葉だけれども とても嬉しかった 僕と同じ色をした君の髪をそっとなでて呟いた 雅『おやすみ、セイラ』 ×‥×‥×‥×‥×‥×‥×‥× 僕はずっとこのままだと思っていた 二人はずっと一緒 だけど違った 幸せは 長くは続かなかった 僕は思っても見なかった まさか彼女が 「悪の娘」になるとは───image=430168838.jpg
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加