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――ゴンゴンッ
ドアを叩く音が聞こえた。
あぁ、きっとリクが来たんだろうな。
セイラ、降りてこないけど大丈夫かなぁ。
――ゴンゴンッ
雅『あ、忘れてた。
はーい、今出まーす。』
――ギーっ
音をたてながら開くドアの向こう側には小柄な男の子、セイラの友人のリク君がいました。
リク『や!おはよう、雅君』
雅『おはようございます、リク君』
リク『あれ?セイラちゃんは…』
セイラ『ごめんね、遅くなって!
あ、おはよ!リク!』
リク『おはよう、セイラちゃん』
セイラ『丁度今から朝ごはんだよ!』
リク『わーい!じゃあ、いただきまーす!』
×‥×‥×‥×‥×‥×‥×‥×
雅『追加お願いします。』
只今、僕の目の前には…
朝食を胃と言う名のブラックホールに
詰め込んでいくリク君が居ます。
セイラ『毎度の事ながらよく食べるねぇ…
それで太らないのは女の子の敵だよね!』
リク『――ゴクン。
いや、ね、セイラちゃん?
僕だって太るもんは太るんだよ?』
セイラ『えー、どこがー?
全然そうは見えないけどなぁ…』
なんてセイラとリク君が会話してる間にも、リク君の胃の中には
次々と物が入っていく…
雅『なんて、胃だろう…』
なんて呟いた僕の言葉は誰にも
届かなかったそうな…
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