世界の崩壊

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ガチガチガチ… 俺は今薄暗いテントの中で身を丸めて小さく震えている。 「痛っ」 無意識にずっと爪を噛み続けていたようだ。 指の先から血が滲む。 小さなテントの入り口の隙間から外の様子を伺う。 まだ霧が晴れない。 今朝からずっとこの天気だ。 太陽が出ているのか 雲に覆われているのか さっぱり分からない。 デジタルの腕時計のライト機能を使い、時刻を確認すると 11:06 という文字が点灯していた。 くーぅ その音にびくりと体を震わしたが、すぐに自分の腹の音だと理解した。 朝から何も食ってない… 小さく呟いてから毛布に顔を埋めて泣いた。
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