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目が覚めた。
どれくらい眠っていたのだろうか。
腕時計を確認すると
14:20
と表示されていた。
軽くうたた寝していたようだった。
相変わらずテントの外は静寂を保ち続ける森。
霧は少しは晴れたのだろうか。
やけに暗いが…。
霧がこうも長く続くことなんてあるのか。
気温が上がらないからだろうか。
外を見るのが怖い。
首を出した瞬間、死神に首を切り落とされる気がする。
テントから出たくない。
出たくない。出たくない。
ここは名前がない森。
普段は神秘的な風景が見られる。
木が自然発光するのだ。
微弱な光だが、それがまたいい。
一度訪れてみたいと思っていた。
学校には行ってない。
だからいつでも行けるが、
なんとなく夏休みを待ってから行くことにした。
それが不運の始まりだった。
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