きっかけ

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それから私は家に着くなり すぐさまベッドに直行し 寝ることにしました。 まだ身体の重さ、だるさは 消えておらず 熱があるようなえらさだったのですぐに横になりたかったことを覚えております。 そして―――――― 翌朝。 目が覚めたと同時に 世界が違いました。 起きたら霊と言う霊、それがものすごい数の霊が見えたのです。 なぜそれが霊だと分かったの……か。 明らかに色が違ったからです。 セピア色の人間や動物が 目の前をウヨウヨと……。 それも本当にすごい数。 目を閉じて 目をこすって それを何度繰り返しただろう… そして霊だと分かった時。 恐怖心が襲いかかってきた… 『ぎゃぁあああああ』 『や、や、や、嫌ぁあああ』 急いで窓を開けてみるも あたりは霊だらけ。 このとき人生で初めて 『死にたい』 と思いました。 いや、あたしは死ぬんだと 思ったと言った方が正しいかもしれません。 こんな身体になってしまってから2か月。 私は家を出ることすら ぐっすりと眠ることすら出来ませんでした。 初めて霊と会話をしたときのお話に進みます。
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