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二番目アリスは大人しく
詩を唄って不思議の国
「これやこの……」
「あなたの詩はとても心地がよい。私は大好きです」
「貴方は…姫様直々になどと…ありがとうございます」
色んな音を溢れさせて
「………そなた、私の為だけに唄ってはくれませんか?」
「…僕は皆の為に唄いたいのです…だから…」
「…そうか…いい、もう、いい!!私が早く老い朽ち果てるから、醜いからでしょう!!?」
「な、なにを…!?」
狂った世界を生み出した
「………どうしたら私のモノに」
そんなアリスは薔薇の花
「壱さん、今日も唄ってください。」
「壱さんの詩がなきゃ私達生きていけない!」
「そうですか、皆さん、そう、皆が幸せになる僕の詩で…はは、はははは」
イカれた男に
「……ふふふ、君はちょっとやりすぎだよ。一国の人柱を惑わさないで?」
ドンッ
「おっと!こら、ちゃんと前をみて-」
撃ち殺されて
「あ、お姉ちゃん!だって詩人さんがね」
真っ赤な花を一輪さかせ
「壱さん、壱さん…!」
「あぁなんてこと…!」
(みんな…泣かないで…)
皆に愛でられ枯れてゆく
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