4人が本棚に入れています
本棚に追加
三番目アリスは幼い娘
綺麗な姿で不思議の国
「今日も君は綺麗だ」
「あら、お世辞はやめてください。私は遊女、将軍様には不釣り合いな女です」
色んなモノを惑わせて
「将軍様、いつもありがとうございます」
「サナよ。堅苦しいのはやめい。今日はお前に話があってきたのだ………私と婚約してくれぬか?」
おかしな国を造り上げた
「………はい」
そんなアリスは国の女王
「サナ様、どこでございますか!?サナ様!!」
「こちらにはおりません!一体どこにいかれたのか!!」
「すみません、少し行ってまいります…。あの方に、少しでも会いたいのです」
「いにしえの、奈良の都やこの‥」
「……詩人様、どうか私の為だけに……」
「おや、お侍さん。君も僕の詩を?」
「…………ば、化け物め!」
ザク ビチャ
「……」
「…!なんで…なんで貴方は…」
歪な夢にとりつかれて
「ねぇ、なんで!なんでなの!?なんで私は!」
「落ち着け、落ち着くんだサナ‥!」
「…なんでなのよ。なんで私は人より早く“老いていく”の?」
国の頂点に君臨する
「………なんでだろうね?」
最初のコメントを投稿しよう!