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『・・・・・ぅん?』
ここは何処だろ?
確か連れて来られたんだっけ?
猿轡入れられてるから上手く声が出せないな
「おや?目が覚めたかい。うわ!永倉君たちこんなにキツく巻いて・・・・・。今ほどいてあげるからね」
コク。
猿轡を出さしてもらったけど
手は離してもらえなかった
「ちょっと着いてきてくれないかな?」
コク。
大人しく優しそうなおじさんに着いて行く
大きな広間まで来ると止まって襖を開けた
「トシさん。連れてきたよ」
「おお。ありがとよ源さん」
中に入るように勧められ中央に座った
周りには怖そうな人がたくさんいる
『あれ?』
「あっ!」
怖そうな人たちの中に知っている人を
発見した
『沖田さん、お久し振りです。昨日はありがとうございました』
「昨日会ったばかりなのにね。昨日は僕こそありがとう」
「総司、知り合いか?」
「いや~。昨日たまたまお団子を分けてもらったんだ」
上座に座っている綺麗だけど怖そうな人が沖田さんに話しかけている
「で、何で昨日あの時間にいたんだ?」
『・・・・何か嫌な予感がしたので』
「本当だな?」
『・・・・はい。まさか羅刹を見たのが悪かったのですか?』
「!!」
一瞬で周りの空気が凍てついた。
羅刹って言葉を口にしてから・・・・
皆さんの殺気がより一層増したのが分かる
「何でお前がそれを知っているんだ!?」
『ヒッ!すみません!』
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