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『千鶴お姉ちゃん!!』
「へ・・・・?由李?!」
「「「「お姉ちゃんっ?!!」」」」
私は袖から隠し刀を出してから
腕の縄をとって千鶴お姉ちゃんに抱きついた
「なっ!」
『お姉ちゃん・・・・。会いたかった』
「・・・・由李。心配かけてごめんね」
「何がどうなってんだよ?!」
抱きついて泣いていると
至るところから声が上がった
「皆さん、由李がご迷惑をお掛けしてすみません。由李は私の妹です」
『雪村由李です。よろしくお願いします』
千鶴お姉ちゃんに頬を寄せながら、久々の再会を堪能していると、皆さん唖然としている。
何でだろ?
「お前・・・・。今どうやって縄を抜け出しやがった?」
『え?・・・・普通に切りました?』
「原田たち!ちゃんと武器を回収しなかったのか!!?」
漆黒の髪の人が、三人で固まっている人たちを怒鳴り付けた
「いや、ちょっと待ってよ。土方さん!」
「俺たちはちゃんと取ったぜ?!」
「お前何処に隠してたんだよ?」
藤堂さんって人と、永倉さんって人と、原田さんって人がいろいろ言っていた
↑
これ千鶴お姉ちゃんに教えて貰ったんだ
『えっと・・・・。袖から出しました』
「普通に言うか?」
『えっ?普通じゃないんですか?』
「・・・当たり前だろ」
「はははは・・・・」
何か皆さん呆れてるし、千鶴お姉ちゃんはから笑いしてる
「土方さん。由李をどうにか出来ませんか?お世話はちゃんとします」
「土方さん。千鶴ちゃんの妹を見捨てちゃうの?」
「うっ・・・」
『土方さん・・・・?』
上目遣いで土方さんを見上げると
少したじろいでから、大きなため息を吐くと
「お前をここに置いてやる」
『っ!ありがとうございます!』
「但しだ。お前を監視の対象とする」
『監視のたいしょー?それって美味しいんですか?』
聞いた事のない言葉を並べられて、それが京の特産品なのかなって思った。
すると、皆さんは大笑いして、土方さんはまたため息を吐いて、千鶴お姉ちゃんは赤面している
「あはは!!」
『??』
「はぁー。お前な・・・・」
「監視の対象というのは、お前が見張られる者と言う事だ」
斎籐さんって人が分かりやすく教えてくれた。
でも・・・・
『何で私が監視のたいしょーになるんですか?』
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