1章

11/12
前へ
/20ページ
次へ
『千鶴お姉ちゃん!!』 「へ・・・・?由李?!」 「「「「お姉ちゃんっ?!!」」」」 私は袖から隠し刀を出してから 腕の縄をとって千鶴お姉ちゃんに抱きついた 「なっ!」 『お姉ちゃん・・・・。会いたかった』 「・・・・由李。心配かけてごめんね」 「何がどうなってんだよ?!」 抱きついて泣いていると 至るところから声が上がった 「皆さん、由李がご迷惑をお掛けしてすみません。由李は私の妹です」 『雪村由李です。よろしくお願いします』 千鶴お姉ちゃんに頬を寄せながら、久々の再会を堪能していると、皆さん唖然としている。 何でだろ? 「お前・・・・。今どうやって縄を抜け出しやがった?」 『え?・・・・普通に切りました?』 「原田たち!ちゃんと武器を回収しなかったのか!!?」 漆黒の髪の人が、三人で固まっている人たちを怒鳴り付けた 「いや、ちょっと待ってよ。土方さん!」 「俺たちはちゃんと取ったぜ?!」 「お前何処に隠してたんだよ?」 藤堂さんって人と、永倉さんって人と、原田さんって人がいろいろ言っていた ↑ これ千鶴お姉ちゃんに教えて貰ったんだ 『えっと・・・・。袖から出しました』 「普通に言うか?」 『えっ?普通じゃないんですか?』 「・・・当たり前だろ」 「はははは・・・・」 何か皆さん呆れてるし、千鶴お姉ちゃんはから笑いしてる 「土方さん。由李をどうにか出来ませんか?お世話はちゃんとします」 「土方さん。千鶴ちゃんの妹を見捨てちゃうの?」 「うっ・・・」 『土方さん・・・・?』 上目遣いで土方さんを見上げると 少したじろいでから、大きなため息を吐くと 「お前をここに置いてやる」 『っ!ありがとうございます!』 「但しだ。お前を監視の対象とする」 『監視のたいしょー?それって美味しいんですか?』 聞いた事のない言葉を並べられて、それが京の特産品なのかなって思った。 すると、皆さんは大笑いして、土方さんはまたため息を吐いて、千鶴お姉ちゃんは赤面している 「あはは!!」 『??』 「はぁー。お前な・・・・」 「監視の対象というのは、お前が見張られる者と言う事だ」 斎籐さんって人が分かりやすく教えてくれた。 でも・・・・ 『何で私が監視のたいしょーになるんですか?』
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

103人が本棚に入れています
本棚に追加