1章

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「もう由李ちゃんってサイコー!!」 『え?何でですか?』 「由李っ!もう黙っていて」 『はい。お姉ちゃん』 千鶴お姉ちゃんが私の口を塞いで皆さんに謝っている 悪い事したかな? 結局、私は誰かの小姓になる事になった。 因みに、千鶴お姉ちゃんは永倉さんの小姓らしい。 「由李は誰の小姓にするかって事だ」 『私は・・・・。千鶴お姉ちゃんの小姓になります!』 「由李ちゃん。千鶴ちゃんの小姓にはなれないよ」 沖田さんが私の肩に手を置いて、教えてくれた。 ちょっと残念だな 『じゃあ沖田さんがいいです!』 「「「はぁっ?!」」」 私が沖田さんの名を出した瞬間。 広間の皆さんが驚いた 「正気か?」 「総司は止めといたほうがいいぜ!」 「俺の小姓にならねぇか?」 「皆揃って何それ?酷いよ。由李ちゃんの意見を尊重してあげようよ」 斎籐さんに引き続き、藤堂さんに原田さんが順に言ったら、沖田さんがちょっと拗ねた。 すると土方さんが 「何で総司がいいんだ?」 ゴク。 皆が固唾を飲んで見守った 視線が痛いほど伝わってくる 『沖田さんは、私にお団子を下さったからです』 「「「「はぁ?」」」」 ありのままの事実を伝えると、皆さんは愕然としている。 沖田さんなんて・・・・爆笑だ 「り、理由はそれだけか?」 『はい。私の大好きなお団子を分けて頂いて・・・・・。命の恩人です』 「由李ちゃんホント面白いっ!!これくらいで命の恩人だなんて」 「由李・・・・」 皆さんが呆れてるのが分かる。 でも私にとっては大切なことなのだ 『お願いします土方さん。私を沖田さんの小姓にならせて下さい』 「しょうがねー。総司!由李にムダに手出しすんなよ」 「分かってますよー。じゃ、行こうか由李ちゃん」 『はい!』 私は沖田さんに手を引かれて屯所を案内してもらった。 ついでに此処での遊び方も そうして夜は、千鶴お姉ちゃんの部屋で久々に一緒に寝た。 思い出話や今までの事をたくさん話して睡眠についたのだった
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