2章

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~斎藤side~ 「ったく。総司のやつまだ寝てんのかよ!」 「それに由李もいませんね・・・」 朝餉の時刻になっても一向に姿を見せない総司と由李 早く来ないと新八と平助が煩い 「はぁ~。斎藤、総司の様子を見に行ってくれないか?」 「御意」 とうとう痺れを切らした副長から頼まれ事だ。 俺は直ちに実行に移した 「俺も行く」 「一人で結構だ」 「そう言うなよ」 「・・・・好きにしろ」 原田には敵わないところがある どうしたらこんなに気ままなんだ? 二人の間には沈黙しか流れなかったが 総司の部屋にたどり着いた 中には人がいる気配を感じられる 総司のやつまだ寝ていたのか 副長に迷惑をかけるなと、あれほどいっているのに全然、態度を改めようとしない 「総司入るぞ」 返事が返ってこない前提にお構い無く 襖を開いた 「!!」 「どうした斎藤?って!おい!」 左之が驚くのも無理はない なんと目の前には総司と由李が同じ布団で寝ているからだ。 由李は・・・・普段の着物を着ているから多分だが、総司を起こしに来て一緒に寝てしまったと考えられる 「由李起きろ」 「普通その前に由李と総司を引き離すぞ」 「そうだな」
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