2章

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『土方さんホントごめんなさい』 「由李ちゃん。そんなに謝らなくていいんだよ」 「総司おまえなっ!」 朝餉を食べ終えてから二人並んで土方さんの前に正座している さっきから謝っているのは私ばかりだ 『小姓なのに沖田さんの身の回りの世話もしきれなく、挙げ句の果てには土方さんにも皆さんにもご迷惑おかけして・・・』 「由李は悪くねぇ。問題は総司だ」 「酷いなー土方さんは。由李ちゃんが許されるなら僕も許してよ」 「ふざけるなっ!」 『ッヒィ!』 いきなり土方さんが怒鳴るものだから、ついつい驚いてしまった 早くこの雰囲気から出たいな… まだお説教続きそうだし… 「総司!いい加減にしねぇと由李を小姓から外すぞ」 『そんなぁ!嫌です。私は沖田さんがいいです』 思わず悲鳴染みた声をあげて沖田さんにすがり付いてしまった 「由李ちゃんっ?!」 『土方さんお願いします。次からはちゃんとしますから』 「……ったく。しょうがねぇな。総司!次は無いと思えよ」 「はーい」 「じゃあ下がっていいぞ」 そうして私たちはお説教から解放された 良かったまだ沖田さんの側にいれて… と、密かに笑った私だった
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