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彼がこの世に生を受けてから三年が経った頃。
彼の“力”は目覚めた。
それは突然の出来事だった。
―
彼は両親からの愛情をたくさん受け、普通の子どもとなんら変わることはなく成長し、三歳になったある日。
「ほら、こっちだぞ?シン。」
「ほら、帰るわよ?シン。」
「待ってよぉ~!パパママ!」
その日、彼は両親とともに自宅近くにある公園にきていた。
そこで楽しい一時を過ごし、帰ろうとしたその時
―悲劇は起こった―
「待ってよーー!…あっ!?」
ドタッ
「ほらほら、そんなに急ぐからだぞ?」
「大丈夫?シンちゃん」
転倒した彼に苦笑しながら近づいていく両親。
「うん。大丈夫だ……うっ!?」
彼が立ち上がろうとしたその時、異変はおきた。
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