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その後、一人公園にいるところを近くを巡回していた警察官に保護され、その後彼は母方の祖父母夫婦に預けられた。
近くに停めたままの車と、携帯や財布といった貴重品が車内に残っていたことから彼の両親がなんらかの理由でこの場から離れたものとみて、彼は警察に保護された。
その後、母方の祖父母夫婦から行方不明という届け出が出され、本格的な捜索がなされたが、見つかることはなかった。
みつかったものといえば、保護された少年が大事そうに持っていた眼鏡とネックレスだけであった。
警察もこの不可解な失踪には疑問を感じていたが、その疑問が解決される事はなかった。
それもそのはずである。
人が消滅したなど、誰が信じるであろうか。
例え人が消えた近くに巨大なクレーターが残っていようと、そのクレーターと人が消えたことを結び付けるものはいないだろう。
この科学が栄えた世界で人が跡形もなく消え去ったなどと考える人がいるはずも無かった。
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