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彼にあの日の記憶が無かったことを知った祖父母夫婦はある事を決めた。
この純粋な少年を守る為に祖父母夫婦はこう決意した。
彼が現実を受け止められる歳にまるまで両親の事は秘密にすると。
この事は、父方の祖父母達とも相談し、彼が十五歳になったら伝えるという事で落ち着いた。
そう、だから彼はなにも知らない。
両親の祖父母達は、彼の幸せを願い、伝える事はしなかった。
彼には、両親はお仕事の都合で長い間帰ってこないと伝えていた。
そしてあの日から三年がたち、彼の小学生入学が近づいたある日。
祖父母夫婦は彼の異端な一面を知ることとなる。
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