プロローグ

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夢から覚めて、まず視界に飛び込んだのは闇だった。 目を開けている感覚はある。それでも俺の網膜に光が届くことはなかった。 最初はまだ自分は夢の中にいるのだと思った。 しかし徐々に意識がしっかりしてきて、現実だと脳が認識すると、今度は急に恐怖感が訪れた。 ここはどこなんだ? いつも自分が寝ている部屋とは明らかに違う空間にいることは認識できた。かといって、いま自分がいる場所がどこなのか皆目見当がつかない。
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