第七章

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思えばミズキスポーツ入社後は勝つことを義務づけられていたため、楽しんで陸上をするという気持ちはなかった。勝たなければいけないという使命感が強かったからだ。 ミズキスポーツを退社してから俺は五年もの間ひきこもりを続けた。 あの事故以来、俺は走ることが嫌いになった。 一つのことを好きであり続けるのは本当に難しい。
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