第七章

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五年間という時間が人生においてどのくらい大切なものだったのかいまはそのことを考えたくなかった。 ふと北条が死ぬ前の言葉をおもいだす 『全ては決められていた運命だったのさ』 北条はそういった。定められた運命から、人は本当に抜け出せないものなのだろうか。 努力すれば変えられるものもきっとあるはずだろう。 もしも人の運命が最初から定められたものであるとしても、俺はそんな運命に抗いたい。それが生きていくということなんじゃないかとおもう。
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