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「私はお姉様が間違えていたなんて思ってないよー。私の、『私の能力』の危なさを一番良くわかってくれてたのは、私に一番近いお姉様なんだもん。まあたしかに他に方法はなかったのかと言われたら答えようもないんだけれど、それでもお姉様がしたことは間違ってなんかいなかった。当の本人が言うんだから、間違い無いよ」
「妹様……」
「……でもね、咲夜。お姉様、多分私に気を使ってる。きっと閉じ込めたことを恨んでるって、誤解してるの。だから咲夜、少し、お願いがあるのだけれど」
「……はい、妹様、なんなりと」
「えっとね……」
悪魔の妹の耳打ちに、瀟洒なメイドはしばし逡巡した後
「かしこまりました。今すぐ準備に入ります」
その可愛らしい願いに、頬を緩めた。
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