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「というより、このクッキーあなたが作ったの?」
「うん。咲夜に作り方を教わって……お、お姉様に、食べてもらいたくて」
「……そう」
レミリアにはフランの表情で全てがわかった。自分が憎まれていないこと。まだ、姉として尊敬されていることを。
「あの、お姉様」
「もう、いいわ。下がりなさい」レミリアはフランに背を向けそう言った。「私はこのクッキーのせいで気分が悪いの」
「え……? ご、ごめんなさい、ごめんなさいお姉様。お砂糖とお塩って見た目がおんなじで……」
言い訳を続けようとするフランの言葉を遮って、レミリアは優しくこう付け加えた。
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