姉と妹

20/21
前へ
/21ページ
次へ
「こんなに、簡単なことだったのね。小さく一歩、あの子に近づくだけで良かったのね。……私はダメな姉ね」 「そんなことありませんわ、お嬢様」 「ありがとう、咲夜。……そうだわ、一つお願いがあるのだけれど」 「なんでしょう?」 「……く、クッキーの作り方、教えてくれるかしら?」 「ええ、喜んで」 妹と同じ頼み事に、メイドはにっこりと満面の笑みで頷いた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加