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「石田遅いぞー!!」
「カウントダウン始まりますよっ」
買ってきてたクラッカーが俺にも配られ、店のデジタル時計に全員の視線が集まった。
11時59分──55秒。
「「さんっ!!」」
俺はクラッカーの紐を口にくわえ、左手でクラッカーの本体を持った。
「「にぃっ!!」」
空けた右手はポケットに突っ込む。そこには携帯、親指は送信ボタンの上。
「「いちっ!!」」
『Happy New Year!!』
クラッカーが弾ける音と同時に、ボタンを押した。
こんな時間にメールを送る人なんて山ほどおる。送信できませんでした、って出てたらちょっとへこむなぁって思いつつそっと画面を見た。"相手にメールが届きました"
「…あら」
届いた。
と思ったらすぐに画面にメール受信中のマークが出た。
「え」
返ってきた?
ディスプレイに出た名前と、その受信時間を見て思わず二度見。
1/1 0:00 井上裕介
明けましておめでとう!!
明けたなぁ(笑)
とりあえず今年も頼むわ。
NONSTYLEとしても、
普通に井上裕介としても。
今年も俺についてこい石田明
‥嘘。ついてきて下さい(笑)
アカン、コンビでやることかぶってもうた。気持ち悪っ!!
「石田、何笑ってんの?」
「え!?そ、そう!?」
‥しくった。
*end*
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