悪戯っ子に制裁を。

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<side/Inomoto> 「おはようございまーすっ」 今日はNONSTYLEが一緒らしい。 朝から無駄に元気に井上が楽屋に声を響かせた。 「おう」 パイプ椅子に座ってゲームをしとった俺は一旦顔をあげて返事をした。 「おはようございます」 「うわっ!?」 顔をあげたら急に石田が現れて言うもんやから、びっくりして思わずゲーム機が宙に浮いた。 それを石田がキャッチして井上とケラケラ笑う。 「いやー、あまりにも油断した顔してはったからぁ!?」 ケラケラ笑っとった石田が急に崩れ落ちた。 「いやー、あまりにも油断した膝やったから」 石田が倒れて、その後ろから半分寝起きな顔の藤原が出てきた。 ちょっと楽しそうやってことはどうやら藤原が膝カックンをキメたらしい。 「うわ、おはようございます藤原さん」 「お、おはようございます」 綺麗に崩れた石田と、そんな石田を見てまだ笑っとる井上、その後ろに俺。 ふふっと笑って藤原は石田と井上に軽く手を振り、そして爽やかに笑った。 「おはよう。そしてさようなら」 「藤原、石田押さえとけ」 藤原が石田の腕をガッと掴み、「へっ?」という間抜けた石田の声を聞きながら、 俺はひとまず井上に飛びかかった。 何するかって? 決まっとるやろ。 目には目を、歯には歯を。 ──悪戯には、制裁を。 *end*
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