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<side/Ishida>
「あー、眠いわぁ」
二人の楽屋にしばし静かな一時が流れる。
その時、外が何やら騒がしいことに気が付いた。
…井上が。
「なんか外うるさない?」
「えー‥?」
完全に睡眠モードに入っていたところに、突然台風はやってきた。
「いっしだー!!誕生日おめでとー!!!」
「フハハハ!!ライセンス登・場!!」
「NONSTYLEは誕生日の間隔が狭いから嫌がらせすんのも大変やわー」
「徳井徳井、それNONSTYLEも大変やから」
「西野、井上の誕生日いつや?」
「3月1日やで」
音声だけでは分かりづらいため、みんなわかりやすく話してくれてますが補足。
上からライセンス、チュートリアル、キングコング。
「何ですの急に?」
「いやー、石田の嫌いなもんが分からんからさぁー!!井上は納豆やろ?」
「誕生日ですよ!?」
思ったより最低やった。
井上の誕生日にはさぞかし大量の納豆が溢れかえることだろう。これには乗らないわけにはいかないが、今は自分の危機に直面しているのを忘れてはならない。
「というわけで石田が苦手そうなんを各自持ってきました」
「どういうわけ!?」
「だから、例えばやな‥イキるってなんやったっけ」
井本さんの言葉に、藤原さんが即答する。
「ウザい、目障り、うっとおしい、イライラする、ゴミくず、死ねの結集やろ」
「あああちょっとそこまで酷ないです!!」
「なんやっけ、イキメット?イキリアサン?」
「イキリスト!!マホメットでもリヴァイアサンでもないですから!!」
「うっわ自分でキリスト言いよった」
「あー!!もうほっといて下さい!!」
「と、まぁ黒い方はいじり倒せんねんけど。白い方はなぁ‥と」
「僕は井上によって守られてますからね」
───なんかほら、嫌われ役とか。
「まぁ、とりあえず色々持ってきたから」
恐怖しか感じられへん。
「とりあえずこれやろ」
目の前に現れたものは視界にいっぱいにというかなんていうか
「うぎゃあああ!!」
「石田が倒れた!!」
「うわ、やべ殺してもた?」
血で井本と書こうと思ったが血は出てないので断念。
「お化け類は石田が死にそうやから却下やな」
「今度お化け屋敷やりたいなぁ」「やめとけ西野。こいつと行ったら前に進まれへんぞ」
その通りですが何か。
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