《モノクロ世界》

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    「一つの…俺の世界…?」       言ってる意味がわかんないから。 ………猫が喋ること自体…夢であってほしいと思う。 ……俺にはそんなメルヘンチックな妄想は微塵もないと思いたい。 ……思わせてくれ。       頭の中で整理を付けてみるが、考えるのが面倒になってきたところで普通にスルーしといた。       【……お前の眼には…この世界はどう映っている?】      「………白と…黒。」     【…そう……この世界は…白と黒しかない。…お前のせいだ。】     俺はその言葉に歩む足を止め後ろへと振り替える。       …が、先程までいた黒猫は跡形もなく消えていた。     …あったのは黒く揺れる…草花らしきモノだけだった。
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