50人が本棚に入れています
本棚に追加
「私の新刊、読んでくれたんだよね?」
あれ?何か予想と違うな
「一応読んだよ」
「あれ、星二つ半だったでしょ?」
らしいな。小川がしょっちゅう言ってるから覚えちゃったよ。
「私は妹が大好きであの漫画を描いて、たまたまそれが賞を取って、連載しだしたの」
それは初耳だな。
「好きなものを描けたんだったらいいじゃないか」
「でも、新刊のは私が描きたいように描けなかった」
「どういうこと?」
「私は、新刊は色んな人に評価されるように描いたんだ」
「それがダメだったのか」
「私はこれからどうすればいいのかな?翔子や正紀みたいに妹好きじゃない人にもウケるように、お姉ちゃんや幼なじみが可愛く見える話も考えたんだけど」
なるほど。簡単な話だ。
最初のコメントを投稿しよう!