小学

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「あいつペアに入れる? やだよねー。」 「うん、きもいし絶対やだー。」 男子ならともかく女子もほぼすべてのペアが同じような話をしていた。 そのとき、1人の手が上がった。 「先生、私たち美花ちゃんとやります!」 その子は藤田智恵(フジタトモエ)。 頭がよくて、女子のみんなと仲が良く、男子からも人気のあるクラスの中心的な存在の子だった。 「はあー?智恵、ほんとに言ってるのっ?私やなんだけど。」 「もおー。すぐみんな美花ちゃんいじめるー。かわいそうじゃん。一緒にやってあげよっ!ねっ、久美(クミ)!」 「あーもー、めんどくさ。」
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